フリーランス情報

フリーランス美容師って??

最近耳にすることが多くなっているフリーランスという働き方。どの業界でもよく耳にしますよね??フリーランスの多い職業としては…デザイン業界や、ITなどがあるかと思います。そもそもフリーランスってなんでしょう??


フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。
日本では『自由業』『自由職業』『フリーランス』と呼ばれる。


引用:Wikipedia

つまり、会社(雇用)から離れ個人として独立して己の技量やスキルを活かして仕事をしている人達の事を指します。最近ではシェアオフィス、コワーキングスペースといったフリーランスで活動する人たちにとって、オフィスとなる共有空間を提供するサービスも多く見られます。では美容師におけるフリーランスとはどういった働き方になるのでしょうか??

フリーランスの働き方

一般的に美容師のオーソドックスな働き方は、会社に雇用されて従業員として雇われて働く【正規雇用】のスタイルでしょう。次に【業務委託】という働き方、これは会社と契約をかわし業務委託という形でお客様を担当し報酬を得るスタイルです。そして近年新しく登場してきた働き方が【フリーランス】となります。その違いを簡単にまとめさせてもらいました。(あくまで個人的意見です)

【正規雇用】

  • 社会保障など受ける事ができメリットもある反面、働き方の自由度は低い。
  • 歩合要素は低め。役職者は固定給の場合もある。個人売上=給料になりにくい。
  • 一般的に時間的な拘束は長く、労働や成果に対して必ずしも給料が比例しないケースが多い。
  • 美容師としてサロンの教育を受けることができスキルアップの機会が多い。
  • 人間関係に関しては上下関係が明確で、スタッフとの付き合いを避けることは出来ないのでストレスを感じやすい。

【業務委託】

  • 会社と契約を結び、集客したお客様を担当することで報酬を得る。
  • 自由度が高く基本的に完全歩合のケースが多い。収入は稼働と比例して上げやすい。
  • 集客に関してはホットペッパーなどのサイトを通じて、正規雇用のサロンより低めに価格設定されている美容室が多い。
  • サロンワーク以外の業務は基本的には契約の範囲外なのでやらなくてよい。
  • 自由な時間が多く、休みも自由がきく。
  • 個人で税金の申告や保険の加入を行わなくてはいけないデメリットがある。
  • 完全歩合の為自身の稼働がダイレクトに収入に影響する。
  • 技術教育などもあまりないので美容スキルの向上は本人の意欲に委ねられる。

【フリーランス】

  • 働き方を完全に自分で決められる自由である。
  • 料金設定や提供するサービスに制限もない。
  • 予約管理から集客に至るまで完全に自分の責任で行う為、高いセルフマネジメント能力と、自己管理が必要となる。
  • 自分の頑張り=収入となる。
  • サロンにおける人間関係のストレスはほとんど無し。

フリーランス美容師は主に【面貸し】や【シェアサロン】といった美容室の一部を借りて(シェア)して自身の仕事場としています。基本的には多くの指名客を持つ美容師や、美容師+副業といったWワーカー、隙間時間で自分のファン客を担当するママ美容師などが活躍しています。主に自身の売上から借りている場所の利用料金+材料代が自分の収入として直結しているので、個人の能力により収入には大きく差が出ます。 ではフリーランスという働き方を支えているシェアサロンとはどういうものでしょうか??

シェアサロンとは?

美容業界にもその波は確実に来ているように感じます。事実、都心部では【シェアサロン】という新しい業態の美容室が続々とOPENしています。実は海外ではシェアサロンを使った美容師のフリーランスでの働き方はメジャーな働き方で珍しいものではなく、多くの美容師がシェアサロンを利用しています。

今後フリーランスという働き方はどんどんメジャーなものとなり、お客様は個人の美容師を評価し、そこに価値を見出し顧客として美容師についていく。今後の美容業界は、【店 × 顧客】のつながりが【美容師 × 顧客】としてどんどん変化していくのではないのかな??と感じています。追い風となっているのがブログ、SNS、集客アプリといった美容師と顧客を結びつけるツールが充実している事と、まさに【シェアサロン】の登場が多いのではないでしょうか??【面貸し鏡貸し】といった美容室の一部を借りるというスペースの借り方から、さらに一歩フリーランス美容師の獲得に特化したものが【シェアサロン】というフリーランス美容師を対象としたサービスです。

  • 独立における初期投資費用が大幅にカットされる。
  • フリーランス同士のコミュニティの形成、情報の共有ができる。
  • ストレスフリー、人間関係のストレス無し。

こういった要素が人気なのではないでしょうか??今シェアサロンに関する情報は、ネットで調べれば簡単に出てくるので良い面、悪い面なんかも調べるのは簡単だと思います。美容師は【独立業】とよく言われます。既存のビジネスモデルですと構造上、せっかく手に職をつけ、その技術で多くのファン客を掴んでも、その恩恵を享受することは難しい仕組みとなっています。

美容室経営にはお金がかかります。家賃、人件費がメインですが、出店にかかる費用や、内装費の返済など諸々を考えると、売上の高い個人の美容師がいてもその利益の分配は、組織として家賃、人件費(経営者やアシスタント含む)、返済などでその美容師の手元に来る頃には満足できる収入にはなっていないケースが殆どかと思います。

個人経営、1人美容室の場合はもっとシンプルで自身の売上から家賃や電気ガス、水道の固定費、材料費や借入の返済、保険料を引いた分が収入となります。ただ自由はありますが店舗における全ての業務を自分で行うというのは、中々骨の折れる仕事なのではないでしょうか??

美容師を取り巻く環境で、【シェアサロン】という新しい働き方が生まれたことは美容師にとっては非常にメリットのあることなのではないでしょうか??1人の美容師がファン顧客を掴むことに専念できる環境が整えば、より多くのファンを生み出すことが出来、それによって収入面でも、時間的な面でも豊かな生活が出来る美容師が増えるんじゃないかな?と思っています。努力した美容師が報われるような仕組みが今後出来ていけば・・・

美容師 = 大変な仕事

こんなイメージもなくなり、より美容師という職業に光があたるんじゃないかな??と考えています。 最近では利用する美容師の満足度を高める為に、完全個室を売りにしたシェアサロンや高級感を売りにしたシェアサロンも続々出店しているので、新しい美容師の働き方が近い将来実現しそうですね。