ヘアデザイン

ショートのこだわり 後ろ姿編

ショートのこだわり

美容の歴史

まず最初にちょっとお勉強の時間です。美容の歴史ですが日本人は海外と比べるとカットの歴史は浅く、【髪結い】から変化していったのは明治時代に入って【断髪令】が出てからだそうです。

ちなみに初めて日本に設立された美容学校は1913年。まだそういった意味では100年程度の歴史しかないんですよね。

1957年に【美容師法】が確立されイギリス生まれの【ヴィダル・サスーン】が現在のようなヘア技術を伝え【髪結い】の文化から【ウォッシュ&ゴー】といった自宅で髪を洗い自分でスタイリングする文化へと変わりました。

https://shingakunet.com/smp/bunnya/w0029/x0382/rekishi/

引用・・・美容師の歴史を知ろう

一般的な日本人と欧米人の骨格、髪質の違い

一般的に日本人の頭の形はハチ張りで後頭部は絶壁
このような認識があるかと思います。年間2000人以上の頭を触り続けてきた美容師としての経験からお伝えすると・・・答えは

Yes!!

です。個人差はありますが概ねこの傾向が見られます。
2019年現在、元々はサスーンの技術から発展した日本人のカット技術が世界的に見ても高い評価を得ています。なぜ高い評価を受けているのでしょうか??
日本人の持って生まれた器用な気質は勿論ですが、結論としてはアジア人特有の骨格や髪質が日本人美容師の技術水準を上げていったと言っても過言ではないでしょう。
そう・・・【ハチ張り】【絶壁】【髪は太くて硬い】この要素こそが日本人の美容師が悪戦苦闘しながら戦ってきた素材です。特に優れた美容師は骨格、頭の形を良く見せる【骨格補正技術】と、【太くて硬い髪の毛】を適量かつ柔らかくみせる【梳き】の技術に秀でています。

元々、欧米の美容師が相手している多くのお客様は【頭の小さい】【綺麗な後頭部】の【細くて柔らかいクセのある髪の毛】方です。カット技術の基礎も欧米の方を対象に作られた技術なので、あまり【梳く】という技術が重要視されていませんでした。扱う髪が【柔らかいクセのある細い髪】だからです。
乱暴な言い方ですが、ある程度適当な感覚で切っても「なんかいい感じ☆」に仕上がるんです!
元々頭の形がバランスがとれていて、髪も程よくクセで動くから・・・。
極端な話、丸刈り坊主でも「なんかいい感じ☆」なんです。頭の形がいいから。

日本人で上記のように感覚で切った場合・・・想像できますよね??コンプレックスがむき出しになったハチ張りの頭でっかちなヘアスタイルや、火曜サスペンス的な絶壁な後頭部が出来上がり、髪は量が多いままでボリューミー。直毛ゆえにカットラインはむき出し・・・。海外で髪を切った日本人が受ける海外美容室でのありがちな事例です。

意外とショートを上手に切れる人って少ない??

上でもお伝えしましたが、ショートの上手い人は【骨格補正技術】デザイン含め。【梳き】の技術に優れています。今までショートで失敗している方はここのPOINTを美容師さんが抑えてくれなかった可能性が高いです。
そもそも我々美容師が学ぶカットの多くは欧米人が考えたイギリス生まれの【サスーンカット】がベースの美容室が多く、頭の形がきれーーーいに丸いウィッグでトレーニングします。
あれ??これって実践的なの??って思います。

だって日本人の頭って【梳き】の技術が必要で、【骨格補正】が必要なんですよね??

さらに言うと今は一昔前と違って、【ブラシでブロー】はあまりしない、ドライヤーはハンドブロー、コテやアイロンで仕上げるのでブローを前提としたカットの時代ではない。今までのブローする前提でのカットでは対応しにくくなっている。また【梳き】の技術は講習でもマニュアルにない事が多く、自己流や理論を伴わない感覚的な梳き方をする人も多い。

そう教育の時点で矛盾が多いんですよ。

なのでカットについて勉強不足な美容師や昭和型の美容師がいざ【ショート】に!!ってなった時にここに対応できずに失敗してしまうケースが多いです。

頭の形を【楽してきれい】にみせる!!

本当は細かいPOINTはもっとたくさんあるけどもマニアックになるので割愛します。
これはいわゆる【ショートレイヤー】というスタイルです。ショートボブよりもボリュームの位置は高めで髪に動きがでるぐらいの長さで、軽やかな明るい印象を与えやすいスタイルです。
少なくともハンドブローだけで頭の形を【楽してきれい】にみせるには上記の写真のようなPOINTを抑えていること大事です。


ちょっと思い出して見て下さい。街ですれ違ったショート美人のあの人・・・なんで素敵だったのか??きっとこの辺のPOINTを抑えているはずです。

ショートのテクニックが現れる【バックのフォルム】と【襟足】ここメチャクチャ大事です!!

美容師さんにショートを頼む時に、ここのPOINTを抑えているデザインが多い美容師さんなんかは期待度が高いと思いますよ☆

ベストなカット理論の出会いと独自のカットの考え方


僕は元々カットの講習に長年携わることが多かったので、基本のカット技術に関しては学ぶ機会がとっても多かったです。上に書いたようなPOINTの多くを教わりました。

今まで多くの講習や基礎技術を学んでも、いざ目の前のお客様に実践しようとすると何かしっくりこない感覚があったんですね。それが今は亡くなってしまった偉大な男性美容師さんの、頭を全方向からの3Dで立体的に捉え、緻密な理論【梳きバサミ】を使わずに仕上げるカット方法にドハマリしまして「これだ!!」と今までモヤモヤしていたものが全て解消されました。(若くして亡くなった方ですが30代の美容師なら誰でも知ってると思います)この方のカット理論は本当に凄くて尊敬してます。
今でも自分のカットの考え方のバックボーンになっています。

今はそれをもとに自分の独自の技術をプラスして【楽してキレイ】なスタイル作りを心がけています。

カットをする時のこだわり

髪の毛って基本的に重力に従って自然に下に落ちますよね??基本的に僕のカットはあまり髪を持ち上げずに、自然に髪の毛が落ちる位置で切る事を心がけています。だってきっちり、がっちりブローする一昔前ならともかく、今って皆さんハンドブローですよね??
ってことは髪は変にクセ付けされないワケですから、自然に重力に従って落ちますよね??
だったらその位置でベストなカットをすれば、とても再現しやすいヘアスタイルになるよね??っていう理屈です。

もちろん部位によっては、しっかり段をいれる時なんかは持ち上げることもありますけど、
あくまでハンドブローでの仕上げをイメージして・・・カットする髪の毛をむやみにテンションかけて引っ張ったり、持ち上げたりしません。あくまで自然に・・・

お客様がハンドブローで【楽してきれい】に仕上げられるようにこだわっています。

梳きバサミをあまり使わない理由も、きちんと理論的に説明できるのですが
あまりにも内容がマニアックになってしまうのでそこは又機会があれば書きます。

ご自宅でのヘアスタイルの手入れのしやすさと、360度綺麗に魅せるカットに自信があります。
自分に合う美容師をお探しの方、ショートにしたいけど不安な方、今のスタイルが気に入らない方ご相談下さい。

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